インボイス制度の導入によるアフィサイトへの影響

令和5年（2023年）10月1日からインボイス制度（適格請求書等保存方式）が導入される予定ですが、これによりアフィサイトへの影響が懸念されております。

一般的に消費税の課税売上が１千万円以下の場合、消費税の納付が免除されて免税事業者となりますが、アフィリエイトにおいてもASPからは消費税分も頂いているかと思います。本来ならこの消費税分は国庫へ納付する必要がありますが、課税売上１千万円以下の零細事業者の場合は納付が免除され、いわゆる益税という形でそのまま利益にすることができます。

アドセンスのように海外経由の場合は輸出免税などの関係でまた事情が違ってきますが、国内ASPからの報酬分については消費税分も分けて頂いているはずです。

けれども、2023年10月からはインボイス制度が導入され、この益税に手が加えられることになる予定です。低い税率ならまだしも、10％ともなると消費税の益税問題が無視できなくなってきたのだろうと思います。

具体的には、免税事象者のアフィリエイターがインボイスを発行しないとASP側で仕入税額控除ができず、ASPの利益が減ってしまうため、取引を制限される事態になることが懸念されています。（詳細は不明）

おそらくは、ASPがサイト運営者から広告を仕入れて消費者である広告主へ販売している関係かと思いますが、仕入れる際にはアフィリエイターへ消費税分も払っているため、その分の仕入税額控除を差し引けなくなってしまう問題が出てくるだろうと思います。（詳細不明）

そのため、アフィリエイターも課税事業者になってインボイスを発行せざるを得ず、結果的に消費税分の益税が消えることになるかもしれません。ただ、せいぜい多くても10％程度かと思いますので、致命的な減収にはならないものと思いますが、多少とも影響が出てくるものと思われます。

まだ４年先のことですので、最終的にどういった形になるのかは不明ですが、このインボイス制度については今後も注目していきたいと思います。